こんにちは。京野です。
今月頭は息子が中学受験だったので、少しそのことについてエントリを書きました。
結果、結構そのエントリのPVが高かったので、自分の備忘録もかねて
少し中学受験のコツがあるとしたらどんなものだろうか、と
過去の経験もふまえて書いてみようと思います。
レッツゴー・ウンチキスト!
子どもの実績
コツとか言う前に、お前の子って実績出したのかよ?というところですよね。
実績といえるほど優秀でもないので、書くのもなんですが、こんな感じです。
筑駒でもなければ、いわゆる御三家でもありません。その次ぐらいのレベルですね。
※なお偏差値は、サピックスの偏差値によります
1人目の子=1校のみ受験、1校合格(偏差値50位だったかな)
2人目の子=4回で3校受験で3校合格。←本年受験した子
ただし第1希望は1回目不合格2回目で合格(1回目偏差値57、2回目61)
よく、超優秀のお子さんの体験記ばかりが書かれますけど、結構この辺のレベルの方が需要があるんじゃないかなぁ。
第1志望に1人目も2人目もどちらとも受かったということだけですけど、その原因を考えてみました。
中学受験に大切な2つの能力
わたしは、昔、塾で中学受験のための講師をしていたことがあります。
その後、自分でも子どもを中学受験させたわけですが、最も大切だと思う能力は、2つあります。
・読み・書き・計算の基本能力
・ケアレスミスをしない能力
です。
この2つについて、実際をふまえながら書いていこうと思います。
1.読み書き計算
結局、最終的には「読み書き計算」が重要だと思います。
こういう「基本的な力」ってこどもが小さい頃に養う必要があります。
ちなみに、大学受験は、「英語」と「数学」がダントツにできればほぼ合格できます。
中学受験では「国語」と「算数」が王道です。
京野家では、国語と算数を3-4歳くらいから「公文」で学ばせました。
4年生からサピックスという塾に行かせましたので、3年生の終わり(1月)までで公文は終わりにして、2月からはサピックスです。
3歳〜3年生 公文式(算数・国語) 約6年間
4年〜6年生 サピックス 約3年間
3年生の1月頃までに約6年間学ばせ、算数、国語とも中学2年生程度まで進んでいました。
公文のいいところは、現在の年齢にかかわらずどこまでも進めるところです。
そして、独学です。
勉強は「集合勉強」ではなくて、「各自で勉強をする」のが最も効率が良いです。
予備校に通っていた私だからこそ、そう思います。
基本授業など、皆が受ける必要はありません。マスに対する授業など、不要で、あくまで
「自分にとって何が必要か」を考えて勉強するのが最も効率が良いのです。
公文では、とにかく中学程度までは早めにしっかりやらせて、読み書き計算をするためのエンジンを頭の中に作り上げてしまいましょう。
2人の子どもは、特別できる方ではありませんが、4歳前から学ばせていたため、いずれも3学年以上先を勉強していました。今思うと、この基礎力こそ、合格に近づけた大きな要因だと思います。
実際、下の子はサピックスには通っていましたが、私と同様、記憶力が弱く、社会と理科が苦手でした。特に社会はひどいものでした。
しかし、国語と算数はほぼ覚えることはありません。国語は漢字があるくらいですよね。
なので、公文で小さい頃から親しんだ国語と算数は強かったです。
2教科が得意なので、国語と算数の配点が高いところ(理科社会の1.5倍)を受けました。
もっとも、どこでもほぼそのようになっている気はしますけど。
ちなみに、受験した学校の点数配分は下記の通りです。
国語 60
算数 60
理科 40
社会 40
========
満点 200
合格したところは、合格最低点が124点でした。
実際は、国語で9割弱、算数で7割、理科6割、社会は3割5部程度でした。
(いずれも自己採点による。配点は予想)
国語 52
算数 42
理科 22 ←5.5割
社会 14 ←3.5割
======
計 130
こんな感じの合格だったと思います。
社会に注目してください。4割は取れていなかったと思います。
受験者平均点は25点を超え、合格者平均点は29点を超えていました。
そこで、痛恨の15点未満。
理科も合格点に満たない55%でも、国語が86%、算数が70%できれば他が平凡でも受かるいい例だと思います。
国語力をつけるために
国語力をつけさせるためには、月並みですが公文式がいいと思います。
先ほども書きましたが、うちでは公文をやらせました。
彼は公文をやったために、文章を読むのが早くなりましたし、活字を嫌いません。
計算も速いです。2桁×2桁ぐらいは暗算でできます。
半沢直樹にハマって池井戸潤の小説なども普段から読むようになりました。
活字を読むスピードは大学受験でもとても大切です。
そもそも、試験でやるべきことは下記3つです。
・理解する
・覚える
・スピードを上げる
大学受験でもひたすら上記の繰り返しなので、この「理解する」と「スピードを上げる」に資する国語力・算数力を小さな頃に身につけさせるのがいいと思います。
受験国語が得意になるにはコツがある。
また、受験国語は解き方にコツがあるので、そこを知ったら格段に伸びたようです。
コツというのはたとえば…
・論説文では、1つの筆者の主張をつかむ
・筆者の主張は形を変えて何度も登場する
・逆説のあとに主張はあらわれる
・選択肢を選ぶ時には「根拠」を探せ
・選択肢の「必ず」「常に」など例外を許さない言葉には注意
・小説では、登場人物を四角で囲め
・小説では、背景描写に登場人物の意図が現れる…
などなど。
理科や社会とちがってこの辺は1日で覚えられるレベルなので、あとは実践を経て覚えていくのがいいのでしょうね。
国語の独特のコツはこのあたりに詳しいです
出口汪の新日本語トレーニング〈1〉基礎国語力編(上)
↓これはちょっと視点の高い話。
子どもの頭がグンと良くなる!国語の力
2.ケアレスミスはよほど意識しないと直らない
うちでもこれは直らなかったので、今後の課題なのですが、
結構な頻度でケアレスミスがあります。
知らない問題が解けないのならば、まぁ、仕方がない。
でも、知っている問題を間違うというのは、致命傷なのです。
しかも、致命傷なのに、「あ、これはケアレスミスだから」などといって、本人がそれをミスだと認識しにくい。
そういう癖は本人が本気にならないとなかなか直りません。
うちでは第一志望中学の1日目、落ちました。
どうして落ちたのか、内容を見てみると、得意の国語でケアレスミスが3つもありました。
国語は配点が高く、3問間違えると12点の得点が失われます。
苦手な社会だと12問分です。
この「わかっているけど間違った」というところは、「難しくて間違った」よりタチが悪いです。
理由は2つあって
1.本人が意識しない←直らない だから悪いという点と、
2.わかっている←皆ができる←差がつく
となるからです。
結局のところ、入試は
「自分ができて、他人ができない」
問題で差をつけて勝つゲームです。
自分はできたけど、多くの皆が解けない問題で差をつけるのです。
難しい問題と、簡単な問題は気にする必要はありません。
「自分ができなくて、他人もできない」
「自分ができて、他人もできる」
となるため、差がつかないからです。
ダメなのは
「他人ができたのに、自分ができない」
問題です。これで差をつけ「られる」わけです。
だから、これが最悪なのです。
ケアレスミスというのは、たいていの場合このパターンです。
つまり
「他人ができているのに、自分が落とす」
です。
これは本当に致命傷です。
そして、その差を縮めるためには
「自分ができて、他人ができない」
という問題を、同じ数だけ解かねばならないということになります。
しかし、なかなか差のつく問題はそんなにありません。
後編につづく
https://leemanparadise.com/neta/post-3885/
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