最近、高速道路のトイレがキレイになっていますよね。
滞在時間や飲食物提供料の増加に伴い、いろいろ変わってきているようです。
その変化について考えてみたいと思います。
レッツゴー・ウンチキスト!
そもそも、高速道路の存在意義はなにか
そもそも、高速道路とは、交通インフラである、というのが原義だと思います。
つまり、通行するための場所。
だから、その通行するのはあくまで手段であり、そのためのインフラであり、その高速道路のパーキングエリアやサービスエリア自体が目的になることはなかったというのが前提なのだと思います。
高速道路は信号も無いので、基本ノンストップ。
その中で、休憩を取らせる必要がある。
そこで仕方なしに(は言い過ぎか(笑))置いたものがサービスエリアやパーキングエリア。
だから、本来そこは、最小限の費用でつくられた場所でよかったのでしょう。
サービスエリアとパーキングエリアの違い
サービスエリア(SA)とパーキングエリア(SA)の違いはどこにあるか。ここはうんちくですね。
★横浜新道 戸塚PA(上り線)のトイレ
そもそも、SAは「サービス」が目的なので、大きく、飲食が充実しています。大規模で50kmに1つの目安で設置されています。
それに対して「PA」はドライバーの疲れをとるのが目的なので、小規模です。15kmに1つの目安で設置されています。
開通するまえの計画で「ここはSA、PA」と決めるわけですけど、運用しているうちに、提供するサービスが変わることもあるんですよね。しかし、だからといって、SAとPAの名前を変更することはありません。
変えるのにはものすごく費用もかかりますので。(看板の交換だけでも大変な費用ですよね)
なので、実は内容を見ただけでは判断できなくなっているというのが正しいところのようです。
例えば、関越道の三芳PA(上り)はPAとして開設されたものの、もっとも東京寄りのPAのため、食事を摂る方や休憩を取られる方が多く、サービスを拡充していったため、サービスエリアと呼びたくなるほど人気のPAになりました。
客が求めるものが変わっていた
このように、あくまでドライバーの安全のために作られた施設が、サービスを拡充していき、そのうち観光スポット化していきました。
各SA、PAではお金をかけて客を呼べる飲食店を誘致したりして、今や、テレビ番組のグルメ特集などで取り上げられるほどになりました。
その結果、そのサービスエリアやパーキングエリアが目的に代わり、そのために高速を使う人も増えてきて、各SAやPAの売上も上がってきた。
にもかかわらず、トイレの数などは当初のものと変えていない。そうなると、クレームがでるわけですよね。
トイレは「衛生要因」などどいわれますけど、それが悪いと顧客は来るのが嫌になってしまうわけです。
つまり、「美味しい店だ」というのは顧客を引きつける要因(動機づけ要因)になるのですが、「トイレが汚い店だ」というのは来させない要因になってしまうという。人は「嫌なもの」から逃げようとする力の方が強いので、たとえ、どんなにいい店を誘致したとしても、トイレが汚いと「あそこは行きたくない」となってしまいやすい、ということなのですね。
サービス業で働いたことがある人ならば、トイレを綺麗に保つことがどれほど大切か教わったことがある人も多いでしょう。
ようやくそれに気づき、このような変革をしてきたわけですよね。
居心地の良い、環境って重要ですよね。
今日は高速道路のオアシス、SAとPAについてうんちくを溜めました。
出典:(写真含む)
http://www.driveplaza.com/safetydrive/mamechishiki/026.html
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