Twitterやネット上ではもう、柏木由紀と手越祐也の交際を感じさせる写真が流出したということで、大騒ぎになったのが6月10日から11日。
今日で3日。
少しこのネタも落ち着いてきたところで、アイドルにハマる心理について考察してみました。
AKBファンの方は強い怒りを持つ可能性がありますので、このまま読まずにお引き返しください。
柏木・手越流出事件概要
AKB48に所属する人気アイドル「柏木由紀」と
ジャニーズ事務所に所属する「手越祐也」の
イチャついた写真が、週刊文春に掲載されました。
写真はググってください。
↓
柏木由紀と手越祐也の写真
<以下、週刊文春より引用>
2人が親密な関係であることは写真を見れば一目瞭然。浴衣姿の男は柏木に絡みつくように体を寄せ、2人はカメラに向かってピースサインをしている。週刊文春の取材により、写真は2013年の秋から2014年初めにかけて撮られたことが判明した。
「場所は箱根の山間にある高級旅館。芸能人がよくお忍びで訪れる宿です。実は今でも2人は仲がよく、LINEで頻繁に連絡をとっていますよ」(柏木の知人)
2人が泊まった部屋は、広さ約百平米のメゾネットタイプのセミスイート。1階は広いリビングで、2階はムーディな寝室となっている。浴場の先のガラス扉を開けると専用の石造り露天風呂が設けられている。
ということなんですけど、これがなぜに大きな問題になるのか。
というところです。
交際していることの何が問題なのか?
ひとえに、AKB48は不文律で「男女交際禁止」ということになっています。
なので公式には皆が「お付き合いしている人はいません」とうたっています。
なのに、付き合っている、だから「おかしいだろ」となる、とこういう話です。
下記サイトより引用: このルールを取り入れているのはSDN48以外の全てのAKB48グループである。ルールをもう少し正確に言うと、「片思いはOKだが、両思いはダメ」というもの(=男性を好きになっても良いが、付き合ってはいけないの様なニュアンスだと思われる)。AKB48劇場によると、「明確にルールづけはしておらず、場合によると思います。仮定の質問については、お答えできません」とのこと。実は明確なルールなどは無く、いつの間にか暗黙の了解的に出来上がっていった「不文律」である、というのがこのルールの正体。
詳しくは
Pixiv「恋愛禁止」
でも、よく考えてみよう。AKB信者ども
※具体的に過去にどんなスキャンダルがあったのか書こうと思ったのですが、ありすぎて疲れるほどなので、まとめサイトをリンクしておきます。
思ったより多かった!AKB48メンバーの恋愛・熱愛疑惑と脱退メンバー達
まぁ、まともな年齢の女性ならば、恋はするし、付き合いたいと思うのは当然だし、そもそも、男性にキャーキャー言われたくてこの集団に入ってくるわけで、男性が嫌いなわけはなくて、付き合えるのに付き合わないみたいな、ベッキーみたいなプロ意識がある人ばかりじゃないし、そもそもそんなのコントロールできないわけですよ。
でも、考えてみれば、ただ、交際禁止は内部の話。
AKB内部の人が騒ぐならわかりますが、外部の人間がとやかくいうものじゃないでしょう。
例えば、ある高校の校則で「スカートがひざ下3センチ」と書いてあったとして、通りすがりのそのルールをしっているおっさんが「おい、おまえ、ひざ下どころか膝見えてるぞ!」とか言ったりしないです。
でも、外部の人間が文句をいうことがあります。
それは、利害が関係している場合ですね。
たとえば、「高校の生徒が買い食いして、コンビニの回りにたむろし、しまいには汚しまくって帰る」みたいなのが続いていると、「おいおい、買い食い禁止にしろ」とか、他人の学校のルールにも口を挟んできたりするわけです。「いや、買い食い禁止と校則ではなっています。」「だったら、それを徹底しろ」とか口にするわけです。
利害が関係しているからですね。
さて、AKBの信者がなぜ、この「恋愛禁止事項」が守られていないと怒るのか。
それは「利害関係者」だから。
つまり(すくなくとも今は)
「男性のアカがついていない」と思って好きになっているからです。
でも、どうして他の男性と付き合っていない、ということが価値になるのでしょうか。
AKB48と他のアイドルとの違い
もともと、AKB48は秋元康が考えたビジネスモデルです。
とにかく、ネットが発達して、CDが売れなくなった。
しかし、これっておかしくないですかね。
なぜ、CDが売れなくなったのか、考えてみましょう。
人が音楽を聞かなくなったから?音楽がリリースされなくなったから?
どちらでもない。むしろ音楽を聞かない人の方が少なくなった。
iTunesでインターネット経由で販売されるから?
全然ちがう。一部はあるけど、簡単にいえば、みんな買ってないんです。
考えてみれば、CDとは、CDという物質を売るけれど、価値の本質はあの銀色の円盤ではない。
あくまでそこに書き込まれている「音楽」であり、その音楽が聞けることに価値があったのだ。
だから、CDは意味があった。
より、生の音楽に近い形で、聞くことができる。
これまでのテープレコーダーよりも遥かにいい音で聞くことができる。
さらに、テープが伸びたりすることもない。
原価も安い。大量生産もし易い。
だから売れた。
でも、ネットが発達したらCDなんて買わなくても音楽流れているんですよね。
Youtubeでも音楽を聞くことができる。
そもそも、沢山選べるものも増えて、
「1曲を何回も何回もしない」
のが普通のようです。
だからCDが売れなくなった。
そこで、秋元康が考えたコンセプトは「会いにいけるアイドル」でした。
実は、一番儲かるのは直接CDを売ること。
できたら、数曲まとめてアルバムにして、3,000円くらいで売る。
1、2曲あるけど、あとは捨て曲で、まとめて売れる。
そして、直で売る。代理店を経由するとそれだけ間接コストが増える。
だから、直接。
秋元康は、AKBメンバー、顧客に価値を提供してそれを輪転機のようにカネに替えている。
■秋元康(運営側)が顧客に提供している価値
※基本、マスプロダクトでは絶対提供できないものを売る。
(デジタルコピーで再生産されてしまうものは、NG)
・「会いにいける」「握手できる」という、身近感・スキンシップ
・「あわよくば付き合えるかも」という幻想感
・マスプロダクトではなく、手作り感の可愛さ
→だから皆、カワイイは可愛いが、芸能人レベルではなく、クラスに1人いるような「かわいい」レベル。だから、芸能人らしくしっかりキレイにならず、多くのメンバーの髪は黒く、髪は長く、真面目なクラスにいる「かわいい」を目指している。それは素人っぽさが売りだからだ。
■秋元康が顧客から得られるもの
・直接販売による、高利益
・信心(強いメンバーに対する愛→劇場・握手会や投票権つきCD販売で現金化)
■秋元康がメンバーに提供している価値
・キャーキャー言われたい欲求を満たせる環境
・金銭報酬
■秋元康がメンバーから得られるもの
・信者を介した莫大な利益
・自ら顧客獲得に向かう姿勢
・勝ち残ったことによる「自己有能感」「自己肯定感」
これにより、信者の思考は…
・雲のように遠い存在だったかつてのアイドルから、触れることができるアイドルに
・通えば顔を覚えてもらえる、うまく行けば名前も覚えてもらえる
・良さをあたかも自分が発見したかのような錯覚を得られる
・金を使うことは彼女の為になると本気で信じられる
人間には「自己承認欲求」というのがあります。認められたいという欲求。
できたら、好きな人に認めてもらいたい。
大好きな会いにいけるアイドルに、ということになる。
結局、これはキャバクラやホストクラブにカネを使うのと全く同じマインドだ。
相手に認めてもらいたい。
認めてもらうためには、金を使うしかない。
(握手券は1枚あたり10秒程度の時間がもらえるそう)
握手券を使える握手会では「はがし」という人がいて、
5秒で「そろそろ時間です」
8秒で「終わりです」
といいます。
3枚出すと25秒で「そろそろ時間です」といわれるわけですね。
つまり、長い間アイドルを独占したければ、沢山の金を使う。
それしか、自分を認めさせることはできない。
完全に信者です。
新興宗教も同じ。お布施の額が大切。
本当に投票したいだけならば、大量買いしたCDをなぜ写す?
じゃ、投票権を買う心境は何なのか。
投票権を大量に買っても、会う時間が増えるわけでない。
でも、大切な人には1番になってほしい。
それが心情になる。
でも、自分がこれだけあなたのために尽くしているんですということを見せたい。
だから、大量買いした写真をTwitterに掲載する。
「代引きで2,000万円払いました」とか書く。
あなたのために払った犠牲を示すことで、忠誠を示す。
完全にマインド・コントロールの世界だ。
よく考えろ、AKBファンども
本題に戻るとだ、
つまりさ、男と付き合っていないから好きだったわけだ。
ひょっとしたら、彼女と付き合えるとでも思っていたのだろうか。
どうして、アイドルという自分でない自分を振る舞って生きている人間が、そのアイドルに騙されている顧客と付き合うことなどあろうか。
夢を見させる商売なのだから、現実的な「つきあう」なんてことできるわけがないのだ。
今まで付き合っている人、どんな人が出てきた?
みんな相手は芸能人じゃないか。
考えろ。傾向と対策だ。
AKBが一般のファンの人に感動して、そのあと脱退してから付き合ったとか、結婚したとかいう例が今まで何人いるんだよ?
だから、芸能人になるのがてっとり早い。
本当に付き合いたいなら、芸能界に入れ。
おニャン子の反省がAKBに生きている
秋元康はおニャン子クラブを流行らせた。
しかし足掛け3年の活動で番組終了と同時に解散ということになった。
この時の反省が今回は生きているのだろうと思う。
大きく改善したであろうことは2つある。
1つ目は、マネジメント会社に主要メンバーを所属させることだ。
番組のなかのユニットという扱いもあったためか、一人ひとりのマネジメントが
うまくいかなかったようだ。
女性同士の不仲がひどかったのは、後に多くの場所で語られている。
それを、AKBでは一部解決している。
それは、主要メンバーを皆マネジメント会社に所属させることだ。
つまり、プロダクションが個別に管理をしてくれることでコレを解消した。
2つ目は、うまく代謝をさせたこと。
おニャン子クラブはそれぞれ会員番号が振られ、変わることがなかった。
(メンバーは多少入れ替わり、11人で結成、解散時は19人が在籍)
番号は52番まで振られ、脱退すると永久欠番になった。
これでは後からのメンバーは大きな番号となってしまう。
一人ひとりが濃い。
今回の成功要因はうまく代謝をはかったことだ。
そもそも、メンバーの数がめちゃくちゃ多い。
総選挙に出られるメンバー(被選挙権のあるメンバー)だけで300人を超えるというから、ものすごい数だ。
結局、このビジネスモデルの最大のネックは「人」に顧客がつくことだ。
その人についていたら、最後は独立されるのが怖くなる。
優秀なシェフがやめると、店が流行らなくなるのと同じだ。
どうするか、シェフの数を最初から多くして、人一人の濃さを調整したのだ。
つまり、メンバーを多数にすることで、まずその穴埋めを容易にした。
SMAPの1人が抜けたら20%が抜けてしまう。
でも、AKB48の一人が抜けたところで、なんだって話。
今回は指原莉乃が1位だったが、総得票数の6%にも満たない。
だから、辞められてもリスクヘッジできる。
また、次から次へと代謝を促すことで、常に新しい「AKB48」でいられるわけであり、
若いメンバーには「中学生になったらAKBになる!」とか夢をもたせられるわけだ。
秋元康の功績
秋元康の最大の功績は、強いファン心理を抱かせる仕組みを作り上げたこと。
信者といえるファンを作れるのは、通常は類まれな芸術や、デザイン性によってだ。
ゴッホやピカソの絵、マイケル・ジャクソンの音楽、レディー・ガガの歌、Apple製品に共通する類まれな秀逸なデザインと気持ちが弾むユーザーインターフェース。
いずれも、それはオリジナリティが必要で、時間がかかり、高いセンスが必要だ。
しかし、秋元康が作り上げたAKBという仕組みは、どこにでもいるちょっと可愛い女性を、心底愛される商品とすることに成功した。
しかも、それはビジネスモデルで、中身はなんだっていい。
そして、一度信者ができれば、彼らはいくらでも使う。私財を投げ打ってだ。
音楽を聞くためには、音楽を聞くために払うべきお金の相場がある。
しかし、愛するアイドルを1位にするために払うお金に相場はない。いくらでも。つぎ込む。
そして、一位になったことを我が事として喜ぶ。
完全に信者だ。
そして、この方法こそが、資源のない日本を救うのかもしれない、とも思う。
ひょっとしたら、秋元康は日本の将来を見据えてこのモデルを編み出したのかもしれない。
熱狂的なAKBファンの方へ
この文章をみて、熱狂的なAKBファンの方は気分を害されたと思います。
害されたことをまずは深くお詫び申し上げます。
「俺がどう金を使っても俺の勝手だ」と思われたかもしれません。
その通り。今後もどうぞ寄進してください。
ただ、私はこのように思うという話を書きました。
どういう思いを抱くかは私の自由。
「可愛そうだな」と思うということを示すのも私の自由。
私の身近にAKBファンは実はいないのだけど、金を大量に使っている人が知人だったら、こういうことを丁寧に説明したいというのが本音です。
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