【話題】ペヤングがペヨングというバッタ品を発売。でも5倍売れている理由

こんにちは。京野です。

ペヤングソースやきそば、例の虫が混入した事件をおこした「まるか食品」のペヤング。

この新商品が「ペヨング」で売れているらしいです。なんとペヤングよりもペヨングのほうが5倍も注文が入っているとか。

今日はこの話題です。

レッツゴー・ウンチキスト!

「ペヨング」やきそばって…パクリちゃうんか!

とりあえず、商品を見ていただこう。

peyong

引用:http://mainichi.jp/

左にあるのが「ペヨング」右が「ペヤング」だ。

普通ならパクリ商品という感じだけど、本家本元のペヤングが、いや、まるか食品が出しているのだから、文句の言いようもない。

でも、カタカナでは「ペヨング」と書いてあるわけじゃなくて、英語というか…

Peyong

にしているだけなのね。

そもそも、ペヤングってどういう意味だったの?

そもそも、ペヤングっていうのは会社の名前かと思ってましたよね。

でも実際は「まるか食品」という名前でペヤングはブランドだった。

ペヤングってじゃぁ、何なのか。

 

それはメインターゲットの若者「ヤング」が男女ともに「ペア」で売れるように。「ペア」の「ヤング」がペアに食べてくれるようにということで

「ペヤング」

が生まれました。

だからペヤングは言ってみれば、まるか食品の造語だったわけです。

それにしても…ペヨングってなにさ?

名前がウケて売れているみたいになっている

「ペヨング」

「ヤ」を「ヨ」に変えているということですけど…。

意味わかりませんよね。

でも、なんとなく響きが、ですが

「ペ・ヨンジュン」っていましたよね。

冬のソナタの。

あの「ペ・ヨンジュン」から「ペヨング」が何となく連想されたのではないでしょうか。それにしても、意味がわからないですけど。

じゃぁ、ウケ狙いがうまくハマったのかな?

商品開発で「ブランド」が邪魔するもの

ペヤングソースやきそばは定価(とは言いませんけど)、180円です。

ペヤングは老舗だし、味も多くの人に愛されているし、やっぱり浸透しています。

ブランド力があります。

まるか食品は知らなくても、「ペヤング」は知っている。

多くの人がペヤングを大好きで、巷には「ペヤンガー」と呼ばれるマニアも存在します。

では、なぜペヤングがわざわざ「ペヨング」を出すのでしょうか。

ペヤングのブランドを使いつつ、ペヤングブランドの毀損しない方法

おそらくですけど、ブランドを毀損しないためだと思います。

180円の商品価格で売っているということですけど、多分130円で売ることもできるのだと思います。

でも130円で一度売ってしまうと、「なんだよ、130円で売れるんじゃん」ということで、買い手からも叩かれます。

そもそもお客さんも「130円ぐらいで買えるもの」という認識が付いてしまいます。一度そういうイメージが付いてしまうと、高い値段で売りにくくなります。

マクドナルドがいい例ですよね。

低価格を売りに出したら、価格を上げるたびに文句が出るという。

ラインナップを買える戦略も使えない

ここで、大手の複数のブランドを持つ会社だったら、自分たちが持つ安い価格帯のラインナップで出す、という方法があります。

食品の例ではないですが、トヨタは「レクサス」などの高級車から、「カローラ」などの大衆車まで作っていますよね。

ファーストリテーリング改め株式会社ユニクロは「ユニクロ」より安い「GU」というブランドもあります。

「GAP」は、最上位「Banana Republic」、中間価格「GAP」、低価格「OLD NAVY」という価格帯ごとに、別なブランドを持っています。

でも、ペヤングにはそれがない。出すならペヤングソースやきそばしか、売れるようなブランドがない。でも、ペヤングで売るとブランドが毀損する。

そこで、考えついたのが

「ペヤングにそっくりで、みんなが安心して買ってくれるけど、ペヤングじゃないもの」

を作るという作戦なのだと思います。

だから、ぱっと見はペヤングかペヨングかわからない。お客さんからしたら安ければいい。

だけど、「なんだよ、安く作れんじゃん?」と値引き交渉受けそうになったら「いやいや、あれはペヨングですし」として、ペヤングのブランドを守るための作戦だったのではと思います。

だから、正直、まるか食品の製造原価は50円ほどと勝手に予想しますけど、ペヨングでも多分45円とか、製造原価はほとんど変わらなくて、卸価格をペヤング90円、ペヨング65円というふうに、2つの価格で売るようになるのではないかな、と思います。

え?180円の商品の卸価格って90円なんてことあるの?

いや、一般的な話ですけどね。

セブンイレブンの商品の仕入れ価格ってどれくらいか大前研一さんが話しているのを聞いたことがあります。

それによると、

51%

つまり、100円で売っているアイスは51円で仕入れているわけです。(平均値ですけど)

だから、100円のモノを売るためには30~35円程度で作れなければならない、ということです。

ペヤングソースやきそばの原価は54円程度?

まるか食品のペヤングは小麦粉と調味料が殆どですから、揚げる手間はあるでしょうけど大量生産しているわけで、1つ54円程度で作れていると思います。

ペヨングの味はどうなのか?

なので、量は少し減らすなどして、一応安さの「理由付け」はしていると思います。

けど、商品開発に力を入れているはずもなく、味は変わらないでしょうね。

変わったら売れないリスクも上がってしまうので、買えないほうがいいと考えるはずだと思います。

結局、ペヤングとペヨングのどっちを買うのが良いの?

特にペヤングにこだわりがなければ、価格を考えれば、ペヨングを買うのが良い、ということになると思います。

「とはいえ、ペヤングじゃないと」はペヤングを買いましょう。

もともとは、お店によりラインナップを変えることが目的だったのだと思います。

付加価値を売る高級スーパーではペヤング、格安スーパーや100円ショップなど薄利多売をしたい店はペヨングという具合に。

だけど、今回の現象が面白いので、両方置くお店もあるとか。

これは副次的な効果だと思います。今だけの。

まぁ、でもこうやって考えてみると、話題を作ることができましたし、まるか食品は「してやったり」ですね!

 

 

 

 

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