トランプが大統領に就任して思うこと

先日のトランプ大統領就任式を見ていて、思ったことを書きました。

レッツゴー・ウンチキスト!

選挙戦と同じような演説だったトランプ新大統領

先日20日はドナルド・トランプが第45代のアメリカ合衆国の大統領に任命され、就任式でした。

ひたすらアメリカファーストを言い続けた、選挙戦と同じような就任演説でした。

オバマ大統領誕生の記憶

ところで、8年前、バラク・オバマが就任した時は、どこかのビジネスホテルに宿泊していて、そのホテルのテレビで演説をみた記憶があります。

8年前、アメリカが変わる、そんな予感を抱いていました。
黒人を大統領にさせるなんて度量の深い国だな、さすが自由の国だな、とも思いました。

就任時は80%の支持率があったというオバマですが、トランプは40%台だそうです。

オバマは支持率は下がっていましたが、トランプに決まってから支持率が上がり、退任間際は支持率は60%まで回復したそうです。

「移民政策に寛容」だったオバマから、「アメリカ・ファースト」のトランプ。
本音ではトランプの自国中心主義を支持する人が多かったのかも知れません。いや、余裕がなくなって、理想を語れなくなったのかもしれません。

俺達が一番のはずだ、という思い

つまり、ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス、政治的中立)が叫ばれて、なんでも平等にと進んできていたアメリカですが、本音の所は元々住んでいたアメリカ人が「俺たちが1番なのに」と感じていたのかもしれません。

声高に差別を声にすることはなくとも、移民が来て、自分達より安い値段で仕事をされて、自分の仕事が奪われるとなれば、それは面白くないのでしょう。

トランプの言うアメリカファーストの裏には、やはりアメリカ合衆国国籍を持つ人という意味ではなく、ホワイトアングロ・サクソン中心のいわゆる支配層が中心で、別な民族にアメリカを乗っ取られてたまるか、という意思のように思えます。

当然、トランプは日本人に対してもいい印象は無いでしょうね。トヨタが祭り上げられたのも、その排外主義の一環だ、と言う人もいます。

アメリカの余裕の無さは「懲りた」から?

アメリカ国民の気持ちを斟酌してみると、余裕がなくなってきていると言うことでしょうか。金持ちケンカせずだったのが、余裕がなくなってきたからきれい事も言えなくなってくる、みたいな。

本音と建て前が人間にあるとすると、人間余裕があるときは、建て前を大切にできると思います。

建て前というのはここでは、人類は皆平等であるべきだとか、人種や宗教、思想によって人は差別されないとか、LGBTなどのセクシャルマイノリティーを差別しないとか、移民は困ってるんだから受け入れよう、だとか。

でも、その人道的な手助けをしたことで、自分たちに不利益があると、「もう二度とやるか!」となってしまうという。

たとえば、パリの観光地である市内が移民たちであふれて、犯罪率も上がり危険な場所になっているそうです。

こういう話を聞くにつれ、パリの市民が今後助けようという気持ちでは無くなることは容易に想像がつきます。

アメリカも同じようなことが起こってるのでしょう。
世界の警察と言われ、圧倒的な国力で世界のリーダーだった時代をよく知るトランプ世代からすれば、オバマが「名誉」を選んで環境政策や人道支援、さらには平和主義で紛争を武力解決しようとしなかったオバマが腹立たしかったというのも頷けます。

本音を語るガキ大将トランプ・優等生のヒラリー

そんなとき、女たらしで、差別と取られかねない発言もどんどんするトランプが、アメリカ人の感じている「本音」を語り、敵を作りつつも、圧倒的な支持者を得て支持を集めたというのも分かる気がします。

ヒラリーなら、そつなく女性初のアメリカ大統領をこなすだろうけど、予想できる。
でも、トランプなら常識にとらわれず、なにかやってくれそう。そういう期待がトランプを大統領に押し上げたのだと思います。

実は240万票多く獲得していたヒラリー

また、トランプは国民が選んだということは事実ですが、大統領戦の仕組みの問題点も指摘されました。

得票数だけなら240万票もヒラリーの方が多く獲得しているからです

選挙前に、この制度に問題がある、修正すべきと言っていたのはトランプですが、自分が当選したらそれは言わなくなりました。

なので、制度が改正されることもしばらくはないでしょう。

移民の問題

さて、話は少しもどりますけど、移民の問題についても、少し考えてみたいです。

日本はあまりこの問題について、考える機会がありません。

地政学的に、日本は海に囲まれているので、外国からどんどん人が不法入国してくるという状況がないためです。

でも、ヨーロッパやアメリカのように、国の境が、地図上にしかなく、地続きだった場合を考えて、一方の国に内戦とか極度の貧困とか生命の危機が脅かされて、住むことができない状況だったら、当然、他の国に行こうとするだろうなぁと、思います。

他の国で積極的に問題を起こしたりはしないけど、その国でも仕事がなければパンを盗るかも知れないですよね。

最低賃金が900円のところ、「半額でもいいからやらせてくれ」となる移民はいるだろうし、それを雇ってしまう人もいるのも分かる気がします。

どんどんグローバル化していく社会と、そうなると以前のようなきれい事をいってられなくなり、国という組織・コミュニティを守りたい市民。

まさに、今、大きく時代が動いていると感じました。

日本がどうあるべきかを、国民一人ひとりが考える

その中で、日本はどうあるべきなのか。

適切な国家運営とはどういうことなのか。
もし自分が国の舵取りをするとしたら、どうすべきなのか。
日本国民ひとりひとりが自分ごととして考える必要があるなと思いました。

真面目に色々書いた割には、言いっぱなしで特に主張がない駄文ですが。恐縮です。

英語字幕のトランプ就任演説

日本語字幕のトランプ就任演説

 

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