今日は4月21日は、建国神話で紀元前753年にローマを作ったとされる日です。
ということで、今日はローマにかかわるギリシャ神話について調べました。
レッツゴー・ウンチキスト!
長いので、先にまとめ。つまり、ざっくりいうとこういう話。
- ローマの名は、その地を作った双子の兄ロームルス(Romulus)に由来。
- 双子は子どもの頃、権力者に川に流され、なんと「狼」に育てられる。
- 双子は成人して後に身の上を知り、その敵を討ち、自らが都を置き建国へ。
- 都を置く場所で双子は喧嘩し、兄が勝ち、弟は殺される。
- 双子の名は「ロームルスとレムス」
- 都を置いた「パラティーノ」は宮殿を意味する「PalazzoやPalace」の語源。
- テヴェレ川では元日にカヴール(Cavour)橋からのダイブイベントが行われる。
ローマの創建記念日
今日、4月21日はローマの建国神話で、紀元前753年にロームルスがローマ(王政ローマ)を建設し、王となったとされている日です。
ローマという名前が、なぜ、ついたのか?|双子の兄弟、ロームルスとレムス
ロームルス (Romulus) とレムス (Remus) は、ローマの建国神話に登場する双子の兄弟で、ローマの建設者です。
“Brogi, Carlo (1850-1925) – n. 8226 – Certosa di Pavia – Medaglione sullo zoccolo della facciata” by Carlo Brogi – scan. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.
ローマ市は紀元前753年4月21日にこの双子の兄弟によって建設されたと伝えられています。
この双子は、「軍神マルス」と「レア・シルヴィア」の子です。
ペーテル・パウル・ルーベンス
[1616/17年頃 油彩/カンヴァス 208×272cm]
そして、王の一番下の弟である「アムリウス」は兄を退け、王位を奪ってしまいました。
さらに、兄の孫である双子も殺すように部下に伝えました。
しかし、部下は小さい双子を不憫に思い殺せず、テヴェレ川に流します。
そこで、たまたま双子は狼に育てられることになりました。
その後、やがて羊飼い夫婦に引き取られ立派に成人するのです。
そうして、自分たちの身の上について知った双子のロームルス (Romulus) とレムス (Remus) は、祖父の敵を討ち、自分たちが拾われたテヴェレ川の河畔に町を築くことにします。
しかし、どこの丘に作るかで意見が分かれます。
互いの希望は以下の通り。
ロームルス(兄)…パラティーノの丘
レムス(弟)…アヴェンティーノの丘
意見がまとまらないので、「鳥占い」で決めることになりました。
鳥占いとは、頭上を何羽の鳥が舞ったかで決着をつける方法です。
結果、兄のロームルスが勝ちます。
しかし、弟は腹の虫がおさまらず、喧嘩になります。
結局、兄ロームルスが弟のレムスを殺害しました。
なんだか、兄弟で殺害とか、すごいというか…怖いですねぇ…
ともかく、こうしてできたパラティーノの丘にできた新しい街を、初代の王である「ロームルス」の名前から「ローマ」という名前が付けられました。
引用:http://www.turismoroma.it/cosa-fare/palatino?lang=en
以上がイタリアで代々伝わる祖国の建設にまつわる話で、紀元前3世紀にはすでに存在していたと伝えられています。
パラティーノの丘の「パラティーノ」は「Palazzo(伊)やPalace(英)」の語源だった!
ところで、このパラティーノの丘のパラティーノって言葉、実は宮殿を意味するPalazzoやPalaceの語源になってるんですね!いやぁ、面白い!
パラティーノ(ラテン語: Palatinus, パラティヌス、イタリア語: Palatino)、パラティーノの丘(ラテン語: Mons Palatinus モンス・パラティヌス)は、ローマの七丘のうちの一つ。最も歴史が古いといわれている。
パラティヌスの丘には、パラティウム(Palatium)とケルマヌス(Cermalus)の二つの頂があるが、紀元前3世紀頃以降は、パラティウムはパラティヌスの丘全体のことを指すようになる[1]。
フォルム・ロマヌムとキルクス・マクシムス(大競技場)の間にある。古代にはローマ建国の英雄ロムルスとレムスがかつて住んだとされ、その後貴族の邸宅が建てられ、のちに初代皇帝アウグストゥスを筆頭に歴代の皇帝の宮殿が建てられたため、イタリア語や英語で宮殿(Palazzo, Palace)を意味する語の語源となった。(Wikipediaより)
テヴェレ川(Tevere)について
ところで、双子が流されたというテヴェレ川、ここうんちくの宝庫ですね。
このテヴェレ川は、イタリア国内で3番目に長く、2番目の流域面積です。
ローマ市内で見られる川はこれです!
なにしろ、神話では双子が「自分たちが流された川の近くに」とローマを置いたことになっていますのでね。
元旦恒例!!テヴェレ川へダイブ!!!!
さて、で、この川は毎年新年1月1日に恒例のイベントが開かれています。
それは「川にダイブ!」なんと新年の冷え込む中、テヴェレ川にかかるカヴール橋から飛び込むんですね!!
今年もダイブ、新年恒例の「テベレ川飛び込み大会」
2008年01月02日 12:32 発信地:ローマ/イタリア
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/b/7/500×400/img_b7543f65a1ef4bbe553c23863152149f256908.jpghttp://www.afpbb.com/articles/-/2331479
【1月1日 AFP】(1月2日 一部更新)イタリアの首都ローマ(Rome)で1日、カブール橋(Cavour bridge)からテベレ川(Tiber river)に飛び込む新年恒例の行事が開かれた。快晴だが微風が吹き、気温は摂氏約10度と冷え込む中、3人の勇者が17メートルの高さに挑んだ。
このイベントが始まったのは1946年だというんですけど、ちょっと待った…
1946年って昭和21年で第二次世界大戦終戦の翌年ですよね。余裕があるなぁ。
まぁ、イタリアって日独伊三国同盟を結んでいたけど、いわゆる敗戦国って日本とドイツなんですよね。
イタリアは賠償金も日本やドイツから取っているし、極東裁判やニュルンベルク裁判のように裁かれていないし。
連合国の支配も受けていない。
世界史よく知らないから、このへんはよくわからないな…今度調べよう…
狼の乳を飲むロームルス (Romulus) とレムス (Remus)の像
紀元前296年に牝オオカミの乳を飲む双子の兄弟の像が献上され、同269年製造のローマ貨幣の表裏にオオカミと双子像の同じ場面が刻印されています。
“0 Lupa Capitolina (2)” by User:Jean-Pol GRANDMONT (2011). Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
ところで今日、4月21日、ローマではイベントは開かれるようですが、祝日にはなりません。
今日はローマ建国の神話についてうんちくをためました。今日はボリュームありましたけど、調べていて面白かったです。
世界史嫌いで大人になってしまったんですが、今見ると面白い!イタリア行きたい♪
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ではまた明日!
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