写真:東京新聞
こんばんは。
三菱自動車が…燃費試験データに「意図的な」不正があり、お客様へ燃費性能の嘘を垂れ流してその性能のないものを売ったばかりでなく、燃費性能の高さにより減税されていたので、結局税金逃れをしていたことも判明しました。税金逃れということはつまり我々のお金が奪われたのと同様です。
対象車種は軽4車種62.5万台。
税金は納めるということですが、それで済む話じゃありませんよね。
今日はこのことについて。
レッツゴー・ウンチキスト!
三菱自動車、燃費試験データに「意図的な」不正
事件の概要は以下です。
http://bit.ly/1U7ovIW
三菱自、燃費試験データに「意図的な」不正 軽4車種62.5万台
ロイター 4月20日(水)17時26分配信[東京 20日 ロイター] – 三菱自動車<7211.T>は20日、2013年6月から生産している軽自動車の「eKワゴン」と「eKスペース」、日産自動車<7201.T>向けの「デイズ」と「デイズルークス」の計4車種で、実際よりも燃費を良く見せる不正を意図的に行っていたと発表した。
対象は計62万5000台。実際の燃費よりも5―10%よく見せる不正行為があったという。4車種は同日午後、生産と販売を停止した。
どうして発覚したのか?
三菱自の不正は、提携先の日産自動車が次期車開発のために現行車の燃費を測定した際に発覚したそう。
つまり提携している日産が
「開発にあたり、今の車の燃費、確認しよっと」
「ん?これ燃費ぜんぜんおかしくね?」
「そもそも、計測の仕方が国交省が定めるモノと違うぜ?」
「そして、燃費も全然違うぞ?これは…」
となったということでしょうね。
ただ、これは内部の人間はわかっていたこと。
インサイダー情報が漏れて、一部の人は儲けたりしてんだろうな…
だいたいこういう情報って直前の株価の動きとか見るとおかしなモノがあったりしますよね。
こうやって株価をみると18日頃、大きく下げてますけど、一部の人が手放したのかも…
ま、わかりませんけど。
今日もストップ安で終了。年初来安値を更新。
以前も三菱は2回もリコール隠しをしたわけで、日本の信頼をまたも失墜させた、という思いで悔しいです。
旧三菱財閥系の三菱自動車、岩崎弥太郎が泣いてるぞ。
意外に多い三菱グループ
もうグループ会社でも三菱の車なんて買わなきゃいいんだよなー。
三菱グループって、旭硝子、キリンホールディングス、JXホールディングス、ニコンとか三菱って名前がついていなくても多いからな…。
以前リコール隠しの問題が起きた際に三菱系の会社の人に、「やっぱり社員は三菱自動車を買わないとダメなんですか?」って聞いたら、
「個人のレベルはどこで買ってもOKだけど、役員の社用車は全部三菱自動車」
って言っていました。今でもそうなのでしょうかね。
ドイツで不正があった時に「モラルが低い」と嘆いていたがまさか日本が…
去年、2015年の9月18日、ドイツのフォルクスワーゲンが、米環境保護局(EPA)から、排ガス規制に違反しているとの指摘を受けました。
「一部車種が排出ガス規制を、不正に回避するソフトウェアを、コンピュータに搭載していた」
ということで、本当に情けない会社だな、と思った記憶があります。
それが、まさか、日本が…
国交省の責任は?
もちろん、監督官庁にも責任があるはずです。
彼らは責任の全てが三菱自動車にあるように対応するでしょうけど、不正を見抜けない方法で検査をしていた国交省にも責任はあるでしょう。
国交省の責任もきちんと問うべきでしょうね。
日本の不正を予言していたブログがあった
日本でやっている可能性
気になるのは「日本では同様の行為を行っていないのか」という点だが、検査方法を調べるほど「大いに有り得る」と言える。(中略)
日本での排出ガスや燃費試験は実は国土交通省は行っておらず、検査業者が代行していて、国による検査はありません。
検査業者がデータを添えて「合格」とハンコを押せば、それを国交省の担当部署が確認して合格させます。(中略)皆さんは日本の自動車の公証燃費が実用燃費とかけ離れているのが、気になった事はないでしょうか。ある種の車では「リッター40キロ」をカタログに謳っているのに、実際には20キロしか走りません。低燃費車ほどこのズレは大きく、プリウスやアクア、フィットのようなハイブリッド車では2倍が当たり前です。
これも国交省の検査方法に原因があり、業者が代行検査を行っていて、その業者はメーカーが指定しています。自動車の検査をする業者とは要するに、そのメーカーの開発などに関わってきた「関連業者」であり下請け会社です。
メーカーに不都合な検査結果など出せる筈が無く、検査の主導権はメーカー側が握っています。
そして新型車の検査では実際に走行せずに、コンピュータ上で計算した結果を用いる事になっています。理由は実際に走行すると雨や高温、低温、風などの影響を受けてデータに誤差が出るためだと説明されている。これではもう燃費にしても排ガスにしても、検査業者の「指先ひとつ」でどうにでもなってしまいます。
さらに国交省では全ての車種の検査はしなくて良く、「代表する一つの車種だけ検査すれば良い」事になっています。特別にギア比を高くしたグレードで燃費を上げたり、特別に排ガスが少ないグレードを作って検査しても合格です。
あくまでも「不正をしようと思えば出来る」という事ですが、燃費試験のデタラメ振りから推測すると、排ガスでも行っている可能性は高い。
問題をまとめると
- 国交省はチェックしておらず、メーカーが影響力をもつ下請け会社が検査を担当
- 実際には走行せずに、コンピュータが計算した結果でOK
- 全車種の検査は不要で代表する1つの車種の検査でOK(特別なグレードを作り検査して合格ならば全車種合格)
どうですか、このガバガバ審査。
ここに不正が行える本当の理由があるように思います。
意図的に国交省が日本の国際競争力を出すために緩くしているのではと思えるほどです。
問題が起きた時には「お前等が悪い」と言えるようにだけしておく。
今回の問題を引き起こした三菱自動車が悪いのは当たり前なのですけど、その背景にどうしてこういうことが引き起こされたのか、管理体制の甘さはどうしてなのか、といったことまで含めてこの問題を見ていきたいと思います。
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