おはようございます。
今日はいろいろな業態が「呑み」を提案していることについて少し調べてみました。
レッツゴー・ウンチキスト!
ジョナサンでビールとつまみが?
先日、お昼に目黒近くのジョナサンにいったんですよ。
そしたら、その時にテーブルの上でやけに「ビール」をおすすめしていたんです。
なんでビールかなあ?と思ったんですけど、さすがにここはすごいですよ。
クーポンを使えば1杯目99円。
完全に利益が取れるレベルじゃなくて、「ファミレスで酒」を経験させ、リピートにつなげようということですね。
年齢が行けば行くほど、新しいことへのチャレンジは億劫になります。
なので、最初はお得なオファーで、その障壁を超えさせることが大切なのですよね。
この心的障壁って本当に目に見えないので、なかなか重視できないものなのですが、マーケティングをすると本当に大切なんですよね。
マーケティングのお話
今もCSの野球中継の録画を見ながらコレ書いているんですけどね、もうCSのCMはほとんどが健康食品。
しょっちゅう見るのが「オルニチン(笑)」
それで「え?無料?」「二箱??ふたはこ?」なんてわざとらしく紹介しているんですよね。
と言っているそばから今度は「ノコギリヤシ、(笑)」の健康食品。
「1ヶ月分が無料!」とする。
無料って本当にとても無力的なオファーなんですよね。
人ってよくわからないものを目前にするときに、「騙されたくない」という思いが全面に出ます。
そりゃ、騙された人間はこれまでなかなか生き残れなかったでしょうから、ダマされないように我々にはインプットされているのでしょうね。
でも「無料」と言われると、リスクがないものだから、人は恐ろしく行動への障壁がさがるんですよね。
少し前に「フリーミアム」って言葉が流行りましたが、まさにこの原理を使ったものです。
これには原書があります。
ダン・アリエリーという方の著書です。
この本めちゃくちゃオススメです。
理論を学ぶときには、原書にあたるってのがポイントです。
外国人が書いた本って、翻訳がうまいかどうかも重要な要素だと思いますけど、この本は日本語の翻訳もうまくて理解しやすいと思います。
人ってこんなに感情的に行動をし、こんな不合理なんだなぁと分かる本です。
お酒を飲める場所が拡大していた
脱線しました。何の話でしたっけ。
ダン・アリエリーじゃなくて、100円でビールオファーの話でした。
で、ところで、ファミレスでお酒っていうと、なんだか最近良くいろいろなところでお酒が飲めることに気づくのです。
以前はお酒を飲むのは居酒屋と相場が決まっていました。
でも、居酒屋って、一人で入るのには勇気がいる。
でも飲みたい時ってある。もちろん、バーに入ってもいいけど、そんなお洒落な感じじゃなくて、飲みたいんだよ、という需要があるのじゃないかと。
サイゼリヤはワインが100円!
そう考えて、最近OLからこんなことを聞いたのを思い出しました。
「サイゼリヤ最強。生ハムとかつまみを食べて、白ワインをデキャンタで2杯飲んで、軽く夕ごはん食べて税込み1,000円ほどだよ。すごい」
そうか、確かにこれまで飲もうと思うと、格安居酒屋でも2,000円、チェーン居酒屋で2,500-3000円くらいだろう。
大体「お通し」がかかるから1,000円で飲むっていうのは至難の業。
1,000円で飲むためには、税抜き925円までで飲まないとなりません。
格安チェーン居酒屋だと、
お通し 300円
ビール 390円×2=780円
もうこの時点ですでに税抜き1,080円。
ここにつまみを入れたらやっぱり安くても2,000円位いっちゃうんだろうなぁ。
ところがサイゼリヤは、ワインが1杯100円。
なんと日本中のレストランで最もワインを消費するのが、サイゼリヤなんですよね。
それでも、儲かる仕組みはサイゼリヤは人件費率の低さがひとつだろうな。
あとは、複数のメニューを数個の商品から展開できる(モジュール化みたいな(笑))
サラダはベースのサラダがあって、それに何をのせるかで数種類のサラダができるとかです。
火と包丁を使わないのもポイント。火と包丁を使わないからバイトでも厨房でできる。
サイゼリヤの正垣泰彦会長は、東京理科大出身で、自らコックだった人。
売れないメニューがあったら、売れるものに替えるのが文系の考え方。
理系は「どうやったら売れるか」を考える。
なんて以前おっしゃってましたね。
基本、メニューもあまり替えない。
それだからこそ、原価を安くできるのだと。
正垣さんは価格へのこだわりも強いです。どんなに美味いものを食べても、会計の瞬間に喜べないものは流行らない、と言ってました。人が少なくてイラっとすることも昔はありましたが、少し改善されてきた気はします。
日高屋はアルコール売上が業界比5倍
以前、がっちりマンデーで紹介されていた日高屋。
通常、中華店におけるお酒の売上比は3%程度なのが、日高屋では売上の15%
お酒を売るために、早い段階からつまみメニューを拡充してきたおかげだそう。
さらに、利益率は他の商品より高いそうです。
取り込んでいるのは「ちょっと1杯」「一人飲み」「最後にもう一杯」だそう。
居酒屋の顧客を奪っている。
吉野家が吉呑みを始めたよ
実は、私の家の近くの吉野家が改装してたんですよ。
そうしたら、「吉呑みはじめました」と看板が。
で、行列を作っているんです。
行きたいのにいけない(笑)
私はあまりお酒を飲まないので、まぁ、空いたら行こうと思っているんですけど、結構広がっているようですね。
「まぐろ刺身」なんかが提供されていると。
この「吉呑み」をやっている時間は決まっていて、24時間やっているけど、これは17時から22時半までという風に区切っているようです。
つまみもあって、「ししゃも」「メンチカツ」「フライドポテト」なんかがあるそう。
お酒を飲むとなると、お財布の紐がゆるみますよね。
もちろん、アルコールによるものもありますけど、なんていうか、牛丼だったら600円も出したら高いなってかんじだけど、呑みだと2,000円でも安いなって感じる、そういう感覚があるから、お酒を出すことで客単価をあげられるという風に考えているのでしょうね。
ファミレス、牛丼屋、蕎麦屋、ラーメン屋が酒を出す♪
もうあらゆる業態でお酒をうまく提供するようになってきていると思います。
そういえば、この間は赤坂のラーメン屋で友人が「飲んでいる」と言っていて、つまみとビールと餃子を一人で注文していました。そこに同席して、最後はラーメンで〆ると。
私は酒を呑まずラーメンしか食べませんでしたけど、二人で4,000円超えましたから、やっぱり結構単価があがりますよね。
お店が新たなことを始めたら、なんでそんなことを始めたのかな?と疑問を持って、仮説をたてて調べてみると面白いですね。
今日はまとまりませんけど、こんなところで!
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