出典:http://www.asahi.com/articles/photo/AS20160115004674.html
こんにちは。京野です。
今日は15日に起きた長野県軽井沢町のバス事故から、万一の時にどう身を守るか考えます。
レッツゴー・ウンチキスト!
事故の概要
15日、長野県軽井沢町のバイパスで、スキーに向かう乗客39人を乗せたバスが、車線を越えて反対車線の先にあるガードレールを超え、道路から転落し、乗客12人、乗員2人の合計14人が死亡した事故がありました。
乗務員が2人とも死亡していること、またドライブレコーダーなどもついていないことから、詳細については、生き残った乗客や現場検証の結果から、そのとき何が起こったかを調査するしかない状況です。
死亡した乗客は全員大学生
乗客39人のうち、32人が大学生。うち、12人が亡くなられた訳です。
乗客の3割以上が亡くなったことになります。
法政大、早稲田大、首都大学東京、東京外国語大、東京農工大、東海大、広島国際大の方が被害に遭われた。
若い、将来ある方々の命が一瞬で奪われたことが残念でなりません。
ご家族の思いはいかばかりかと心が痛みます。
法政大学教授の有名人、尾木ママこと尾木直樹教授のゼミ生も被害に遭われたとのこと。
参考:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160116/k10010373591000.html
乗客12人の死因が明らかになった
16日になって、乗客1人の死因が明らかになりました。
死亡した乗客12人の死因
7人 頭を強打「頭蓋内損傷」58.3%
4人 首に損傷「頸椎損傷」 33.3%
1人 全身を強打「多発性外傷」8.3%
なお、乗務員の死因は報道にはありませんでした。
さて、これを見ると、やはり人間の急所を守ることの重要性がよくわかるように思います。
死因の約92%は頭または首を打ったことによる死亡。
同じ当たるにしても、死に至るのはやはり頭と首がとても大切だということですね。
よく「頭を守れ(地震などでも)」と言われますが、改めて、死因を見て感じました。
もっとも、今回の事故は未明に起きた事故。
したがって、就寝中の方も多かったと思います。
だから、とっさに頭を守るということが実際はできなかったかもしれません。
とはいえ、仮に身体に損傷を受けたとしても、頭を守れば死には至らずにすむかもしれないということですね。
参考:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160116/k10010373871000.html
シートベルト着用はどうだったのか
シートベルト着用についても、していない人がいたということ以外、まだ詳細はわかっていないようです。
ただし、亡くなった人の多くが車外に飛び出していたとのこと。
事故の場合、シートベルト着用が生存率を上げることは研究で明らかなのですけど、こういう転落事故ではどれほど効果があるのでしょうか。
さすがに転落を前提として実験をやっているところは少ないと思いますけど、それでも生存率を上げることはできるような気もします。
シートベルトは着用しましょう。万が一は、起こる可能性があります。
ブレーキ痕もない
はっきりと原因が書かれているものが少ないです。
ですが、おそらく居眠りでしょう。
乗員は2人乗っていて、交互に休憩を取っていたといいますが、二人とも寝てしまっては何の意味もありません。何のための2人体制なのでしょう。
格安の1泊3日の夜行バスツアー。
ブレーキ痕も現場にはなかったそうです。居眠りでしょうね。
平成24年3月にも関越自動車道で高速バスが防音壁に激突して7人が亡くなる事故がありました。
運転手の居眠りが原因でした。
この事故があって、出発前には健康チェックをする方法など改善案が提示され、業界には徹底されていたはずですが、また同様の事故が起きてしまいました。
工程表のルートと異なるルートを通っていた
本来のルートを外れて、バス会社の運行管理者の許可なく違うルートで向かっていたバス。これは道路運送法違反に問われることです。
旅行会社は運転の実態を把握できておらず、また、事故を起こした運転手の健康診断(労働安全衛生法上、年に1回必須)も怠っていました。
http://www.asahi.com/articles/ASJ1H5R8BJ1HUTIL046.html
ツアーを企画した旅行会社「キースツアー」の福田万吉社長は38歳。
本来のルートでは高速道路を通る予定でした。
しかし、事故を起こした一般道は道幅も狭くて危険なところだったといいます。
ルートを変更する場合、携帯電話で了解を得ることになっていたはずだと言うが、確認は行われませんでした。
事故を起こした運転手は契約社員だったとのこと。
もちろん、本人も亡くなっているので気の毒ではありますが、多くの命を巻き添えにしていることを考えると、プロとしての資質を疑います。
まとめ
・夜行バスの事故は多発しており、死亡事故もある。
・原因は労働条件が背景にあり、改善される見込みがない以上、夜行バスはなるべく選択しない
・夜行バスを乗る場合、シートベルトの着用は必須
・起きている時であれば、身体を頭、首は必死に守る
二度とこのような事故が起きないよう祈ります。
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