ダイソンの掃除機、掃除の近藤麻理恵さんがヒットした「本当の理由」

こんにちは。
今日は5月30日、掃除機の日です。

掃除機のダイソンとこんまりさんについて少しだけ考えてみました。
レッツゴー・ウンチキスト!

掃除機の日はゴミゼロの日

今日5月30日は掃除機の日です。

日本電機工業会が1986年から「お掃除の日」を設定し、1997年に「掃除機の日」に改称しました。
そもそも、530で「ゴミゼロの日」なんですよね。
そこで、自分たちにかかわる「掃除機の日」としたのでしょうね。

日本の掃除機に革命!Dyson(ダイソン)

daison

ダイソンの社名は社長の名前「ジェームズ・ダイソン」から。
社長はエンジニアです。
イギリスでは、ポール・スミス、コンラン、ダイソンで「三大デザイナー」と言われています。

ダイソン氏はご自身が掃除機に不満を持っていました。

「なぜ紙パック式掃除機は吸引力が弱くなるのか」

吸引力が落ちない掃除機を発明しようと一人自宅の倉庫で研究を始め、5年を費やし、試作した掃除機の数は5,000を超えました。

ようやく、完成した試作品を制作してもらうべく世界中のメーカーを訪問するも、すべて製品化を断られてしまう。最終的には自分たちで作るようになりました。

「エンジニアこそが、メーカーの価値を決める」

がダイソンの信念です。
戦後まもなくの日本企業のようなベンチャー精神を感じますよね。
社長のダイソン氏は、ソニー創業者の盛田昭夫氏を尊敬してやまないそう。

日本では2~3万円の価格帯がボリュームゾーンだったところに、7万円台中心の掃除機を投入。
そのデザインの美しさも相まって、あっという間に日本国民の支持を得ました。

クオリティに厳しい日本人ですけど、品質も高く、かつ日本の掃除機にない「スタイリッシュさ」がそこにはありましたよね。

なお、今は狭い日本の住宅事情に合わせてコンパクトなものを開発しており、価格帯も手頃なものも増えてきています。

↓これは31,700円ですね。

掃除といえば近藤麻理恵のきらめく魔法

片付けコンサルタントのこんまりさんこと、近藤麻理恵さんをご存知ですか?
片付けの考え方を書いた本が日本のみならず、世界中で売れていますよね。

今はテレビでも「片付け」といえば近藤麻理恵さんというぐらいひっぱりだこです。
マツイ棒の松井さんに代わった感じですね。

人生がときめく片づけの魔法

イラストでときめく片づけの魔法

こんまりさんの手法論は本当に現代にマッチしています。

これまでの手法論は、私の知る限り3つぐらいに進化してきたように思います。

【昔の手法:その1】

モノが大切だった頃(昭和50年代くらいまで)の片付け論はこれです。

  1. 使えるもの
  2. 使えないもの

まず1と2に分けて、2の使えないものは、捨てる。
そして、使えるものはいかに整理しておくか、という理論が多かった気がします。

【昔の手法:その2】

そして、モノが豊富になってからの片付け論はこんなものが多かった気がします。

  1. いるもの
  2. いらないもの
  3. わからないもの

2と3はどちらも捨てなさい、あるいは3は半年保存して、使わなかったら捨てなさい。
こういうものが多かったと思います。

でも、これだと「いるもの」「いらないもの」の認定がわからない。

【昔の手法:その3】

そこで、断捨離が流行るようになった2000年ぐらいからは、

  1. ここ1年で使ったもの
  2. ここ1年で使わなかったもの

で、使っていないものは断捨離しなさい、切りなさい、というのが多かったような。

【近藤麻理恵さんの片付けの魔法】

しかし、近藤麻理恵さんの片付け方法はそうではありません。

  1. ときめくもの
  2. ときめかないもの

で分けます。

どんなに使えるものでも「ときめかないもの」は処分し「ときめくもののみを残しましょう」と。

そして、捨てるときも断捨離のようにバサバサッと捨てるのではありません。

これまで自分の役に立ってくれたことに感謝をしながら「ありがとう」と言って捨てる。
こういうモノに対する愛情の込め方、感謝のしかたが日本人のマインドに近く支持され、海外ではそれが新鮮でウケているように思います。

ダイソンとこんまりさんの共通点

私の考えではありますけど、これからの社会を見るためのキーワードはこんまりさんの言う「ときめき」ではないかなと思います。
男性的にいえば、ワクワクというか、高揚感というか。

AppleのiPhoneが出た時に、こんな声をたくさん聞きました。

「そんなの、日本の技術でもできるよ」

その後Androidスマホができてからは、

「Androidでも同じことができるじゃん」

でもやっぱり違う。それは細かいUI(ユーザーインターフェース)だったり、ちょっとした画面の演出だったり。
使っていて、デザインの秀逸さと相まって「ワクワク」し、「心地良い」感じ。

こういう心地の良さが、これからの時代のキーワードなのだと思います。

表現の仕方は「ときめき」だし「ワクワク」だし「心地よさ」でもある
そういう、その商品とともにあって心が高揚するような、品質、機能、デザイン。

これが、今から近未来に価値を飛躍的に向上させる重要なファクターになるのだと思っています。

別な例では、たとえば、ドトールコーヒーが提供していた「うまいコーヒー」。スターバックスはそれに「居心地・デザイン性」を加える事で倍の値段で売ることに成功しました。

starbucks_kansui_03

スターバックスは自分たちが提供するものを、

Third place(第三の場所)

と言っています。自宅でも、会社でもない、第三の場所。
そう、コーヒーを提供しているのではなく、居心地の良い場所を提供しているのですね。

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人は勘定の動物であるまえに、感情の動物なのですよね。

今日は「掃除機の日」からダイソンとこんまりさんの共通点から現代~次代のキーワードを探りました。
また明日お会いしましょう!

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