4月7日のネタ
今日は2つ紹介します。
鉄腕アトムの誕生日
今日、4月7日は手塚治虫の人気漫画、鉄腕アトムの誕生日です。
本作の連載が始まった「少年」の発売日であったので、この日と設定したようです。
現在の公式の設定では2003年に誕生です。連載当初は2013年と書かれていましたが、その後2003年に改められたようです。また、アニメでは2001年11月や2030年など、誕生や設定に違いはあるようです。
製作者は天馬博士。交通事故死した息子、天馬飛雄に似せて作られたので、当初は「トビオ」と言われていました。その後、サーカスに売られ、その団長に「アトム」と名付けられ、その後、アトムの可能性に着目していた「お茶の水博士」に引き取られます。その後、情操教育として、家族と家を与えられ、人間の小学校に通うようになります。
なので、アトムが今日は12歳、人間で言う小学校6年生になりましたね。
新学期も始まりクラスや担任の先生も決まったでしょうね♪
今日のうんちく(鉄腕アトム編)
- アトムを作ったのはお茶の水博士ではなく、天馬博士
- 天馬博士は息子に似せて作った
- 当初は「トビオ」と言われていた
世界保健デー
また、今日、4月7日は、世界保健デーです。
1948年(昭和23年)の4月7日、戦後まもなくで日本がまだGHQの占領下にあった中、国際連合の一機関として世界保健機関(WHO)がスイスのジュネーブで設立されました。
WHOはもちろん「フー」ではなく、「ダブリュー・エイチ・オー」と読みますよね。「世界保健機関」と言うより、「WHO」と言われることの方が多いですね。
<なぜ、4月7日が世界保健デーか>
小中学生でも覚えさせられますよね
4月7日がWHO設立日なので、「世界保健デー」と言われます。
<WHOでは、「健康」を定義している>
WHOでは「健康」を「完全な身体的、精神的及び社会的 福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」(WHO憲章前文)と定義しています。
これ、とても興味深いですよね。
健康っていうと、日本では「健康診断」を思い出しますが、あれは「病気がないか」を調べることであって、「健康であるか」の診断ではないですよね。だから健康診断ではなくて、病気診断です。あれでAが出たとしても健康ではなく、単に疾病が存在しないことを示したにすぎませんよね。(もっとも、全ての疾病を確認できたわけですらないですし)
そのために、WHOでは、病気の撲滅のための研究、適正な医療・医薬品の普及だけでなく、ベーシック・ヒューマン・ニーズ(BHN)※注 の達成や健康的なライフスタイルの推進にも力を入れているそうです。
BHNについては、興味ある方は下記の注を参照してください。
また、WHOは組織の肥大化と共に企業との癒着構造が問題として指摘されている。
組織は常にこういう問題がありますよね。製薬業界とか、医療機器とか、WHOの権威付けやWHOの認定が自社の利益になる企業はたくさんいるわけですし。下記が参考になります。
WHO、製薬会社と癒着?新型インフルで欧州会議が調査
http://www.asahi.com/special/09015/TKY201001130139.htmlエボラ出血熱蔓延はWHOの「大罪」。ここでも製薬会社と官僚の癒着が。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=296698
今日のうんちく(WHO編)
- WHOとは World Health Organizationの略
- WHOは国際連合の一機関
- 目的は「健康」の達成
- WHOは「健康」を憲章前文で定義している
→「完全な身体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」 - 「健康は病気が無いことではない。だから、健康診断っておかしくて、あれって病気診断ですよね」
- WHOは組織が巨大化し、関連企業との癒着構造が問題化している
※注:基本的人間ニーズ(BHN=Basic Human Needs)
衣食住や医療 ・ 教育など、人間としての生活に最低限必要とされるもの。南南問題が広く認識され始めた1970年代半ば以降、世界銀行や国際労働機関(ILO)などによって、BHNの充足を目指す開発戦略が提唱された。だが発展途上国の政府は、非経済部門の優先的開発は全般的な援助削減策に繋がるとして、この開発戦略には批判的であった。このため、同戦略は80年代には一時後退したが、90年代に入ると、とりわけアフリカ諸国や南アジア諸国において絶対的貧困層がむしろ増大した。経済成長の恩恵が当該社会の下層民にまで浸透する(滴り落ちる)としたトリクル ・ ダウン理論が現実には否定されて、単にマクロ経済バランスの好転のみならず、絶対的貧困層に対する直接的な国際協力こそが重要である、という認識が高まっている。
(室井義雄 専修大学教授 / 2007年)
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