こんにちは。京野です。
みなさんは「アンツーカ」って聞いたことあります?
野球とか、テニスとかで聞くことがありますよね。
サードがエラーをした時なんかに、解説が「あの打球は、アンツーカに入ったんでしょうねぇ。」なんて、イレギュラーバウンドをした時によく耳にします。
あるいは、テニスではクレーコートのことを「アンツーカ」なんて言ったりします。
今日は、アンツーカとタータンについて調べてみました。
レッツゴー・ウンチキスト!
陸上のスパイクは2種類ある!
私は学生の頃、陸上競技短距離をやっていました。
意外にも知られていない(というか、興味のない人は考えたこともないと思いますけど)陸上のスパイクって2通りあるんですよね。
短距離でも2通り、という意味です。
それは、「アンツーカ用」と、「オールウェザー用」の2つです。
アンツーカの語源はフランス語で「全天候型」の意味
アンツーカとは、フランス語(en-tout-cas)で、意味は「in any case」であり、言ってみれば「全天候型=オールウェザー」と同じ意味です。
参照:http://www.chuuou-taiiku.com/results/rikuzyou.html
面白いですよね。
具体的には、高温で焼成(しょうせい)したレンガなどの土を粉砕して作られる赤褐色の土です。
この、背景に見える赤褐色の土が、「アンツーカ」です。
「アンツーカー」と伸ばす場合もありますが、どっちでもいいです。
個人的には文末の長母音は省略するほうがかっこいいと思いますけど。
話を戻しますけど、そういうわけで、レンガを焼いた土がアンツーカーなので、私が昔走っていたような田舎の公立中学校のグラウンドは、アンツーカではない気がします。それでも「アンツーカ用」のスパイクを使います。
アンツーカ用のスパイクは、ホントに針のように鋭い先で、まともに足を踏まれたらかなり痛いです。
昔は、アンツーカ用のスパイクと、オールウェザー用のスパイクは完全に別に売られていましたけど、今はアンツーカ用はオールウェザー用とも兼用になっているようですね。
先のスパイクの「ピン」は全然異なるので、交換しないとなりませんけど。
(短距離の場合、オールウェザーだと8mm、アンツーカ用だと12mmというふうに、長さも違いますし、ピンの形状も異なります)
アンツーカは基本「土」なので、針のようにしっかり入り込むスパイク先である必要があります。
一方でオールウェザーはゴムの上を走るので、そのゴムにうまく引っ掛けて走るという感覚で、入り込む必要がありません。なので、十分に摩擦を受けられるような作りになっています。
良い図があったので、貼っておきます。
右下にピンの図がかいてあります。アンツーカ用は尖っているのに対し、オールウェザー用は2段平行型のピンになっていますよね。
参照:http://nishinaga.jp/spike.html
オールウェザーのこと、タータンって言う人いるけど
タータンとか、タータントラックといいます。
参照(以下2枚とも):http://www.n-f-s.co.jp/results_genre/index.html
このブルーの部分ですね。一般的には茶色が多いです。
こんな感じですね。
いわゆるオールウェザートラックのことなのですが、アメリカの「ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社」の商標名なのだそうです。
結構ありますよね、一般名称だと思っていたら商標名だというようなもの
ピアニカ、ホッチキス、テトラポッド、ウォシュレット、タッパー…といったようなもの。
それと同様、「タータン」という商標です。
いまでも「タータントラック」という人は沢山いますし、「タータン」という人もいます。商標名なので「オールウェザー用スパイク」と売り出されるけど「タータン用スパイク」とは売り出されない、ということのようですね。
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