ライフネット生命・岩瀬社長発言が炎上した件で思うこと

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ライフネット生命の岩瀬大輔社長の発言が炎上しているとTwitterで話題になっていたので、その件について書いてみました。

レッツゴー・ウンチキスト!

元ネタはこちら

【炎上】ライフネット生命の岩瀬大輔社長「インターンさせてほしいって言ってきた学生に名刺のExcel入力の仕事をあげたら2週間で辞めやがった。単純作業でも楽しめよ」

http://netgeek.biz/archives/58574

概要はこちら
・LN生命準備段階でインターン志願者がいた
・断ったが「待ち伏せ」までしてインターンを希望
・仕方がないのでExcelで名刺の打ち込みをさせた
・2週間で辞めたい。「マーケティングとかやりたかった」と言ってきた

という話です。
ネット内のレーティングを見ても、この記事の評価は低いし、概ね「アホか(笑)、仕事させてもらえただけで喜べ」というものなのですけど、一部はこの記事に肯定的な人もいるようで。

面白い仕事と、つまらない仕事があるのか?

学生に話を聞く機会は仕事柄あるんだけど、妙に自分が「できる」意識がある人ほど、仕事の内容で優越感を抱いたりするように思います。

●●の仕事をできるやつは選民
××の仕事をしている奴は負け犬

というように。

しかし、私自身も多くのできる人を見ていますが、デキる人ほど仕事を選ばない、という特徴があります。

仕事の内容で云々言うような奴なんて、要らないわけです。

世の中には面白い仕事と、つまらない仕事がある、と思っている人に言いたいのだけど、世の中には

面白い仕事とつまらない仕事があるのではなく、

仕事を面白くする人と、つまらなくする人がいる。

それだけの違いです。

仕事をなぜ、面白くすべきなのか?

そして、一流になりたかったら、仕事を面白くする術を身に付けるべきです。

なぜならば、仕事が嫌だと思っても、その仕事はやらざるをえません。

どうせやるならば、楽しくその仕事をする方法を考えたほうがいいです。

あるいは、その仕事を高いモチベーションでできる方法を考えた方がいいです。

そもそも、最初のレベルで楽しくて誰もがやりたい仕事なんて、くれる訳ありません。当然、末端の仕事が新入生に回ってきます。

誰がやっても失敗しないレベルのもの。あるいは、失敗しても挽回ができるようなもの。

たとえば、コピー取り。

しかし、コピー取り一つをとっても、デキる人とできない人では大きく差がつきます。

できない人のコピー取り

上司「これら資料のコピーを10部ずつ、すぐに出してくれ。」

できない君(えぇ、俺かよ)「あ、はーい」

…作業中…

上司「まだ終わらない?」

できない君「あ、終わってますけど…」

上司「なんだよ、じゃ、言いに来てよ。『すぐに』って言っただろ?」

できない君「あ、はい…」(ちっ、なら言ってくれよ。忙しそうにしてたから気を使ったんじゃん…)

上司(コイツ使えないな。最初から気持ちよく仕事しないし…言ったことしかできないなら小学生レベルだよ…)

デキる人のコピー取り

※コピーと言われただけで、それが何に使われるのかを察し、幾つかの提案をしています。

上司「これら資料のコピーを10部ずつ、すぐに出してくれ。」

できる君「はい、承知しました。経営会議の資料ですか?」

上司「おお、そうだ、月初だからな。」

できる君「承知しました。会長と社長がいらっしゃるなら、少し文字サイズを大きめにしておいたほうがいいでしょうか」

上司「…あぁ、そうだな、会長と社長は目が悪いから、A4資料を全部A3にしたほうがいいな。そうしてくれ」

できる君「ホチキス留めもしたほうがいいですね」

上司「悪い。よろしく」

これがベストの対応というわけではありませんが、「コピー」と言われただけで、沢山の質問や提案ができます。

ポイントは「その目的」を考えて、目的達成のために必要なことは何か、という視点を持つことです。

場合によっては、この後、会議室の準備もするとか、ホワイトボードやマーカーの準備、プロジェクターの準備が必要であれば「準備しましょうか?」という質問もできるかもしれません。

もちろん、コピーの取り方が手際がいいとか、ソート機能をうまく使っているとか、そういう点も含めてですけど、コピーだけをとってもそうなるということです。

できる君「終了いたしました。」

上司「おぉ、クリアファイルに入れてくれたのか、気が利くな。」

できる君「いえいえ。それでは会議がんばってきてください」

上司「おう。ありがと」

という具合に。

最初から責任のある楽しい仕事をくれると思っている勘違い

最初から責任のある、楽しい仕事を自分にくれるべきだ、とどうして思うのだろうか。

上司は仕事を与え、そのでき具合を見て、部下を判断することになります。

「頼まれゴトは、試されゴト」

その仕事で、あなたがどれだけ素晴らしい成果を出すかを楽しみにしているわけです。

これ以上ない、最高の成果を出しましょう。

成果を出すことが、ビジネスマンの最大のミッションです。

最後に、小林一三さんの言葉を

阪急東宝グループの創始者の小林一三さんの言葉を噛みしめてみましょう。

下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。

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